まずは序盤のキャリアパスを紹介

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序盤のキャリア

介護士としてのキャリアを考えるにあたり、まずはどのようなキャリアパスがあるのかを確認しましょう。ここでは介護の資格や経験がないところからスタートする場合のキャリアパスを紹介します。

序盤のキャリア

2013年度に制度が改正

介護士の資格については2013年度に制度改正が行われました。これまでのホームヘルパー2級を廃止し、新たに「介護職員初任者研修」がスタートしたのです。制度を改正した理由は色々ありますが、日本の人口構造の急速な変化もそのひとつです。
厚生労働省の資料によると、65歳以上の人口比率の伸びと生産年齢と呼ばれる15~64歳の人口、労働の意思があり労働可能な能力を持った15歳以上の労働力人口の減少率の関係を分析したところ、2025年までに必要とされる介護士の数は現在の2倍以上になることがわかりました。要介護者の数が今よりもさらに増えることが予想されるため、より多くの介護士を確保しなければならないのです。しかし、ただ人数だけを増やすだけでは根本的な解決にはなりません。介護の質の低下を招くというリスクがあるからです。2013年度の制度改正では優秀な人材を数多く育成するために、様々な工夫がされています。

未経験・無資格からスタートするなら

介護職員初任者研修をはじめ、介護に関係する資格はいくつかあります。介護の資格や経験がないところからスタートする場合は、初歩的な資格である「介護職員初任者研修」を取得しましょう。修了期間は最短で1ヶ月と比較的簡単にチャレンジできます。
介護士としてある程度の経験がある場合は、カリキュラムの内容がさらに実践的な「実務者研修」を取得しましょう。介護職員初任者研修は取得するまで130時間のカリキュラムを要しましたが、実務者研修のカリキュラムはそれよりも多い450時間です。ただし、ホームヘルパー2級や介護職員初任者研修を修了した人は130時間免除されます。実務者研修を取得しているとサービス提供責任者として活躍できるため、非常にニーズの高い資格です。

上位の資格を取得するなら

上位の資格取得を考えているなら国家資格である「介護福祉士」を取得するといいでしょう。介護報酬の規定では介護福祉士の人員配置が評価されるため、多くの介護施設や事業所では介護福祉士を積極的に雇用しています。国家資格ということもあり難易度は高いのですが、介護の専門職であることを証明でき信頼を得やすくなります。
介護福祉士の取得ルートについては以下のサイトで詳しく説明していますので参考にしてください。

介護福祉士の資格取得ルート

介護福祉士よりも上位の資格が「認定介護福祉士」です。2015年12月に一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構の認証・認定でできた民間資格で、介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられています。様々な状態の利用者や環境に対応できるための知識やスキルを習得し、他の職員に介護の質の向上を指導するスキルと実践力が身につけられます。
指定の養成研修を修了すれば取得できますが、介護福祉士資格を持っていて、かつ実務経験が5年以上なければ研修を受けることすらできません。認定介護福祉士の取得ルートについては以下のサイトを参考にしてください。

認定介護福祉士の資格取得ルート

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