キャリアアップを目指して転職する場合、特に注意したいのは志望動機です。採用担当者の視点を意識するようにしましょう。ここではケアマネジャーやホーム長など、新たなキャリアを築きたい人に向けて参考になる志望動機の例文を紹介しますので、自分なりにアレンジしてみてください。
デイサービスは自立した日常生活を送ることができるように支援する施設です。日常生活の介助をしながら利用者が楽しく過ごせるように尽力しなければなりません。介護士はムードメーカーとなる存在ですので明るい性格を活かして新しい職種に挑戦したい人におすすめです。志望動機ではその点を強調するといいでしょう。
たとえば、「今回、応募した理由は前職でレクリエーションの企画・運営を任されたことがきっかけです。みんなをリードする経験ができ、利用者やその家族、他の職員からも好評でリーダーに向いているといわれました。明るい性格が強みになるのだと実感したことが自信につながり、新たな職種にチャレンジしたいと思いました」と伝えるとよい印象を与えられます。
ケアマネジャーを目標としている人も少なくありません。実務経験を積み、ケアマネジャーになる条件を満たした上で転職する場合は、これまでの経験がどのように活かせるかを伝えるといいでしょう。たとえば、「ケアマネジャーの仕事は未経験ですが人脈やネットワーク作りには自信があるので、様々な人と連携するケアマネジャーという仕事にも活かせると考えています」のように伝えるといいでしょう。
また、仕事に対する意欲を伝えるのも効果的です。たとえば、「これまでグループホームや認知症対応型のデイサービスで介護士としてスキルを磨いてきました。認知症ケアについて自分なりに勉強を重ねてきましたが、前職ではまわりの職員と話し合って勉強会を開いたり、研修に参加したり、と積極的に行動することを心がけました。その結果、介護士にとって大切なコミュニケーション力もアップし、日頃の介助にもよい効果をもたらしました。こうした経験を役立ててケアマネジャーの仕事にチャレンジしたいと思います」と行動した内容を具体的に伝えるといいでしょう。
管理職は現場で役に立つ知識やスキルを身につけていることはもちろんですが、人材育成も行わなければなりません。リーダーや主任などの経験がある人は人材育成について自信を持っているはずです。その点を強調しましょう。
たとえば、「前職ではリーダーとして新人教育を担当していました。実践的なスキルはもちろんですが、介護士としての気持ちの持ち方なども説明するように心がけました。後輩からは好評を得ることができ、自分自身の成長にもつながりました。こちらの施設でも経験を活かして人材育成に尽力したいと思っています」と伝えると、どのように人材育成に携わってきたのかだけでなく、新しい職場に対する意欲も伝えることができます。
キャリアアップを目指している介護士の多くが目標として掲げているのが「介護福祉士」です。国家資格のため難易度は高いのですが、専門職であることを証明でき信頼を得やすくなるというメリットがあります。介護士として長く働き続けることを考えるなら介護福祉士の取得を目指してみてはどうでしょうか。
ケアマネジャーの給与は職場によって異なります。一番金額が高いのは特別養護老人ホームで約38万2,510円、反対に一番低いのは訪問介護事業所で約32万7,790円です。職場によって差が生じるため、少しでも多くの給与を得たいなら慎重に職場を選ばなければなりません。
介護業界の転職には手厚いサポートで求職者を支えてくれる転職エージェントが欠かせません。しかし、転職エージェントは多種多様にあるためどれを選べばいいのかわからず不安に思っている人も少なくないでしょう。ここでは自分に合う転職エージェントを見極めるコツを紹介します。